現場作業をアウトソーシングし、商談はオンラインで完結。
どんな職種の工場であろうと危険物貯蔵用の建屋があり、中には棚があります。 工場の隅にあるその小さな建屋の中は、燃えたらいけないものが入っている"異空間"。 壁や換気扇、そしてもちろん棚も、燃えない材質でできていなければなりません。 危険物用の棚は、業界内で限りなく狭い分野にあります。求められる知識が多く手間もかかるため、 取り扱うメーカーが少ないんですね。その分、我々が得意分野を前面に押し出していこうというわけです。
会社はファミリーで経営しており、他に正社員は雇っていません。 全国に協力業者がいて、棚の製造や設置など現場の作業は九分九厘アウトソーシングです。 当社の危険物倉庫専用ラックのブランド名〈Bridges〉は、社名にもなっている名字の「フタハシ」に加え、 「様々な企業様への架け橋となれるように!」という願いを込めて名付けました。
お客さんから相談を受けると、まずは貯蔵物の種類と数量、建物の情報をもとにラフイメージ図面を作成します。 ラフイメージ図は、内容に誤りや要求事項との相違が無いか、キャッチボールしながら徹底的に確認し、ご納得いただく資料です。 当社ではこれを「ローディング情報」と称し、初期設定で一番重要なポイントと位置付けています。 正式な図面を書くのはご発注後です。単純に消防法に触れなければいいという考えではなく、 現場の人の使いやすさを最も重視し、図面は全て当社で作成していますよ。
〈Bridges〉や一般的な業務用保管棚のほか、後継者がいないということで知人から譲り受けた 合成ゴム製衝撃吸収材〈プラットホームクッション〉の事業も展開しています。 コロナ渦以降、商談・打ち合わせはいずれもオンラインで行い、同じ協力業者に販売や設置作業を委託。 北海道から沖縄まで動ける協力メンバーを揃えていますが、インターネットでの営業活動はとても重要です。
特殊な商材は誰もが欲しがるわけではないが、常にどこかで探されている。
たまたま営業さんに声を掛けられて、イプロスを始めたのが2014年。 どんどん問い合わせが来て、危険物用の棚を求めている方がこんなにいるのだなと思いました。
製品情報をアップするとすぐに反応があるんです。消防署の立ち入り検査をきっかけに急いで対応する場合など、 担当者の方が消防法や危険物用の設備について詳しく知らないこともよくありますから、 棚を買い替えるといってもどうしたらいいか困ってしまうようですね。 「やっと見つけた!」「探してたんだよ!」とすぐに商談がまとまるケースが多いです。 こちらから営業に出かけて行って門前払いになるのとは大違い。イプロスは費用対効果が高いなと思います。
ニッチな商材、特殊な商材は「常にどこかでそれを探している方がいる」といえますから、 そういった商材を扱う企業ほど、イプロスを使って顧客側から見つけてもらう環境を整えるといいんじゃないでしょうか。
引き合い情報や検索キーワードなど、提供してもらえるデータも見やすいです。 Web販促サービスについては他社から声が掛かることもありますが、当社はイプロスに頼り切っております。
消防署員から検査のポイントを尋ねられることも。今後も信頼を積み重ねていきたい。
設立して16期目となる2024年時点で、〈Bridges〉は全国47都道府県中42都道府県からの発注実績があります。 既に2025年4月の沖縄県の案件が決まっているので、もう43都道府県ですね。
工場やゼネコンだけでなく、消防からの問い合わせもありました。 棚の注文に加え、「立ち入り検査時は棚のどこに注意して見たらいいか」とアドバイスを求められて驚きましたよ。 おかげさまで、危険物用の棚を扱う企業として認められつつあるのかなと感じます。
イプロスを始めていなかったら今頃どうなっていただろうか、とよく思うんですよ。 お客さんに「探していた」「やっと辿り着いた」と言われたときは嬉しくてね...。 本当に「おかげさまで」という思いです。 今後も引き続き、製品のブラッシュアップや他社との差別化を図り、 広く知ってもらうためにイプロスを上手く活用していきたいですね。
また、〈プラットホームクッション〉の新製品を開発しました。 合成ゴムSBRと高耐食めっき鋼板を掛け合わせた製品で、型式PCD-2020-Zと命名。 コンテナ・トレーラー向けの衝撃吸収材や防舷材として活用できます。 2025年4月より新発売となるため、こちらもしっかりPRしていくつもりです。 現場で作業する方にとって働きやすい環境になることを最優先し、 これからもお客さんと綿密にやり取りしながら製品を造っていこうと思います。
(記事の内容は2024年12月時点のものです)