断熱とは?遮熱とは?|断熱の基礎知識2

断熱の基礎知識
著者:有限会社ADS計画研究所 代表取締役 堀 清孝

前回は断熱の必要性について、気温の変遷と断熱の歴史から説明しました。第 2 回では、断熱と遮熱の考え方と基礎を解説します。

第2回「断熱とは?遮熱とは?」を解説していきます。

基礎知識DL

1. 伝導・対流・ふく射

熱の伝わり方には、3 つの要素があります(図 1)。1 つ目は伝導です。物を通じて熱が伝わる現象で、高温側から低温側へ熱が移動します。住宅では、夏は暑い屋外から涼しい屋内へ、冬は暖かい室内から寒い屋外へ熱移動が発生しています。2 つ目は対流です。ファンヒータやエアコンの風や温度差により、空気が移動して生じる熱の移動です。3 つ目はふく射(放射)です。熱源から発する熱そのもので熱が運ばれます。ふく射熱には、暑さや熱気だけでなく、冷気・寒気も含まれます。炭火の近くで感じる熱気も氷の近くで感じる冷気もどちらもふく射熱です。

熱を感じる3要素
図1:熱を感じる3要素

2. 体感温度とふく射熱の関係

私たちが体感している温度(体感温度)は、気温(空気の温度)とイコールではありません。寒暖計で測れる気温と、周囲の壁や床あるいは天井によるふく射の両方が影響して、体感温度が決まります。一般的には、部屋の気温と周囲の表面温度を足して 2 で割ったものが、体感温度になるといわれています。そのため、周囲の温度が高ければ、いくら気温が低くても気温より高く感じます(図 2)。また、ある調査では、人が寒暖を感じる要素は、ふく射熱が 4 割・気温が 3 割・湿度が 2 割でした。

ふく射熱が及ぼす影響は、意外と大きいのです。湿度も快・不快の感覚に大きな影響を及ぼすため、重要な要素です。

周囲の表面温度が体感温度に与える影響
図2:周囲の表面温度が体感温度に与える影響

3. 断熱とは熱の伝えにくさ

4. 遮熱とは熱の反射

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全7回で下記の内容を解説しています。

  • 第1回 なぜ、断熱が必要なのか
  • 第2回 断熱とは?遮熱とは?
  • 第3回 住宅における断熱
  • 第4回 断熱材の種類と断熱の工法
  • 第5回 断熱の基準値と断熱設計の基本
  • 第6回 断熱設計の手法
  • 第7回 断熱の盲点

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