前回は、ポンプを知る上で必要な流体力学について解説しました。第1回で概要を述べたとおり、ポンプはターボポンプと容積形ポンプに大別されます。ここからは、主にターボポンプについて解説します。今回は、その構造と分類を取り上げます。
第3回「ターボポンプの構造と分類」を解説していきます。
第3回もくじ
1. ターボポンプの主な構造
図1に、代表的なターボポンプの例として渦巻ポンプ(横軸形の片吸込形単段遠心ポンプ)の断面図を示します。ターボポンプは、ターボ形ポンプと呼ばれることもあります。なお、この連載では、他の技術用語を含め、日本工業規格ならびに日本機械学会で使われている名称になるべく準じて解説します。
渦巻ポンプは、インペラ、主軸、ケーシングという、主に3つの部品から構成されます。なお、インペラは従来から羽根車とも呼ばれています。ターボポンプは、主軸によってインペラをケーシング内で回転させ、液体に圧力と速度を与える流体機械です。
2. インペラ形状と吸込形式
全10回で下記の内容を解説しています。
- 第1回 ポンプとは
- 第2回 ポンプのための流体力学の基礎
- 第3回 ターボポンプの構造と分類
- 第4回 ターボポンプの仕様
- 第5回 ターボポンプの選定
- 第6回 ターボポンプの効率と動力損失
- 第7回 ターボポンプの性能と運転
- 第8回 ターボポンプの比速度と特性曲線
- 第9回 ターボポンプのキャビテーションと吸込み性能
- 第10回 ターボポンプの理論揚程