前回は、研磨加工の定義、精密加工における位置付け、研削加工との違いを説明しました。今回は、研磨加工法の分類と、砥粒について詳しく解説します。
第2回「研磨加工法の分類、砥粒の種類」を解説していきます。
第2回もくじ
1. 研磨加工法の分類
研磨加工は、圧力制御(転写)方式の砥粒加工法に位置付けられます。また砥粒加工法は、固定砥粒方式と遊離砥粒方式の2つの研磨法に分類できることは、前回説明しました。さらに、それぞれの研磨法を分類してみましょう。すっきりと分類することは難しいものの、ここでは粗研磨と精研磨に区分します(表1)。
粗研磨は、比較的粗い砥粒を用いる研磨法です。粗面仕上げが要求されている場合や、仕上げ研磨の前工程として適用されます。精研磨は、表面粗さの小さい鏡面や、加工変質層の少ない高品位の表面を得るための仕上げ研磨法として適用されます。
表1に示した以外にも、バフ研磨、バレル研磨、ブラスト研磨などの研磨法があり、皆さんも生産現場で耳にしたことがあるかもしれません。これらは、金属部品やプラスチック製品のつや(光沢)出し用、バリ取り・エッジ仕上げ用などに広く利用されているニーズの高い研磨法です。しかし、寸法精度や形状精度といった精密さが要求される研磨法とは異なるため、本連載では取り上げません。
2. 研磨加工に用いられる砥粒
全8回で下記の内容を解説しています。
- 第1回 研磨加工とは?研削加工との違いとは?
- 第2回 研磨加工法の分類、砥粒の種類
- 第3回 研磨加工に用いられる工具と装置
- 第4回 ラッピングの原理と基礎特性
- 第5回 固定砥粒方式の粗研磨法
- 第6回 ポリシング加工方式の種類と特徴
- 第7回 ポリシングの基本メカニズムと研磨事例
- 第8回 高機能材料の超精密ポリシング