前回は、在庫計画と在庫管理を説明しました。物流ネットワークは、店舗や流通センターなどの施設(ノード)での物流活動と、施設間(リンク)の移動で構成されています。このため、物流管理も、施設内での活動で代表的な「在庫」と、移動という意味での「輸配送」が基本になります。今回は、工場・流通センター・店舗などの施設間での輸配送を対象に、輸配送計画と輸配送管理について解説します。
第4回「輸配送計画と輸配送管理」を解説していきます。
1. 流通センターからの出荷に伴う輸配送計画と管理
工場や流通センターや店舗では、商品や物資を出荷して輸配送して顧客に届けます。輸配送については、自社で行う場合と輸送業者に委託する場合があります。自社で輸配送する場合には、図1 に示すように、配車計画(貨物、車両、燃料、運転手の手配)と、配送計画(仕分け、積み込み、運行、荷おろしの手配)を立てます。一方で、物流事業者に委託する場合には、業者の選定が重要になります。
2. 輸配送計画・輸配送管理とPDCA サイクル
輸配送計画とは、「生産や販売のために原材料・部品や商品・製品を、適切な時間・場所・費用のもとで、顧客から要求された数量と品質で輸送できるように計画すること」です。輸配送管理とは、「生産や販売のために原材料・部品や商品・製品を、適切な時間・場所・価格のもとで、顧客から要求に合わせて輸配送できるように、数量・位置・品質を統制すること」です。輸配送計画も輸配送管理も、その主な対象は、時間(time)・場所(place)・費用(price)・数量(quality)・品質(quantity)の5 つです。
このとき、図2 に示すように、輸配送計画(Plan)に続き輸配送を実施(Do)し、輸配送管理ではその内容をチェック(Check)して、改善(Act)に結びつけます。このように、輸配送計画と輸配送管理によって、輸配送のPDCA(Plan、Do、 Check、 Act)のサイクルが構成されています。
3. 輸配送計画の内容
4. 輸配送管理の内容
全7回で下記の内容を解説しています。
- 第1回 物流と物流機能
- 第2回 物流とロジスティクス
- 第3回 在庫計画と在庫管理
- 第4回 輸配送計画と輸配送管理
- 第5回 企業経営と物流KPI
- 第6回 KPIの選定手順と留意点
- 第7回 物流のパラダイムシフトと物流管理の将来