前回は、汚れが付いている場所や素材を分析する「どこに?」を行うために、場所・素材の知識について解説しました。掃除の方程式では、次に現状分析の分析結果を考慮して作業法を決める「何を使って?」を行います。今回は、汚れを落とすための物理的除去力の、掃除用具の知識について解説します。
第4回「掃除用具の知識」を解説していきます。
1. 除去力の分類と物理的な除去力
除去力は、物理的な力と化学的な力に分類され、相互を効果的に活用して汚れを除去することになります(図 1)。
一般的に掃除は、力を入れてごしごし、急いでせかせかなど、何かと大変なイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。しかし、力を使うことも、急ぐ必用もありません。汚れは除去力となる用具や洗剤の力が落としてくれるものだからです。むしろ、人の余計な動きは除去力となる用具や洗剤の邪魔をしていることがあります。よって掃除の効率が悪くなっていることも多いのです。
掃除のプロは、無駄な動きを減らして効率よく掃除をしています。除去力を知ることで、掃除はもっと効率良くなり、楽になるのです。
2. 用具の知識と選定方法
掃除用具は多種多様であり、現状分析の結果に伴い必要とされる用具を選出します。また、作業を行うために間接的に必要な用具もあります。例えば、高所の作業を行うのに、踏み台や脚立が必要になります。電気で動く機械類を使用する際には、コンセントが必要です。コンセントが近くにない場合は、延長コードが必要となります。
除去力の選出を行う際は、その用具や洗剤などの活用方法、すなわち作業方法も同時にイメージして選びます。物理的な除去力で汚れを落とす場合、掃除用具を使用して、掃く、拭く、はたく、吸う、磨く、擦る、削る、流すなどの作業を行います。掃除用具は、選出や使い方を誤ると、建材を傷つけるなどの害を及ぼすので注意が必要です。 掃除用具の知識の種類は大きく3つに分けられます。どんな用具があるのか、物理的除去力の種類、用具の使い方や応用の 3 つです。それぞれについて解説します。
3. どんな用具があるのか
4. 物理的な除去力の種類
5. 用具の使い方や応用
全7回で下記の内容を解説しています。
- 第1回 掃除理論と方程式
- 第2回 汚れの知識
- 第3回 場所・素材の知識
- 第4回 掃除用具の知識
- 第5回 洗剤の知識
- 第6回 作業方法の知識
- 第7回 予防の知識と掃除が楽になる法則