掃除方法を決めるときは、「どんな汚れ?」が、「どこに?」あるのかを理解して、「何を使って?」、「どのように?」掃除をするのかを考える。それを論理的に表したものが掃除の方程式であることを第1回でお話しました。掃除の方程式は、掃除方法決定=現状分析×作業法となります。始めに行うことは「どんな汚れ?」であるのかの現状の分析です。現状の分析を行うための汚れの知識について、住まいを例に解説します。
第2回「汚れの知識」を解説していきます。
1. 汚れの知識
汚れはさまざまな情報を教えてくれます。どんな汚れか?なぜ汚れたのか?という汚れが付着したプロセスも同時に考えると、汚れの正体や予防を理解しやすくなります。
住まいの汚れとは、床、壁、柱、天井、間仕切り、造作、家具、調度品など、家を形成している各部分の表面に付着し、汚染している全ての異物を汚れと呼んでいます。しかし、汚れていると思う感覚は個人差があるため、汚れ方や汚れ自体の認識も人それぞれ異なります。
掃除対象となる汚れを識別するには、汚れから情報を得ることと、汚れの知識も必要となります。汚れの種類が特定できていれば、その汚れの性質を調べ、汚れの知識を得ることができます。住まいの汚れで例を挙げると、ほこり汚れ、油汚れ、水あか汚れ、カビ汚れなどがあります。汚れの性質については、本やインターネットで調べてみましょう。
2. 汚れの分析手順概要
汚れは、一つの汚れに見えても、実際には複数の汚染物質の混在により汚れを形成しています。例えば、キッチンの換気扇に付着した油汚れは、料理に伴う油煙や空気中に混在するさまざまなほこり汚れ、さらに経時変化に伴い酸化した別の物質などを含みます。このように油汚れは多くの物質で形成されています。
同じ汚れであっても、付着状態や形態などにより掃除方法も変化します。汚れの名前はその主成分により付けられているともいえます。しかし、汚れの名前だけで掃除方法は決定できないので、対象となる汚れの分析が必要となります。汚れの分析で成分を正確に特定するには、専門の検査機関に依頼することになります。今回は、現場で簡易的に行える、掃除に必要な情報を調べるための分析手順を紹介します。汚れを識別するための分析項目は、原因、種類、付着状態、経時変化です。各項目について解説します。
3. 汚染原因
4. 汚れの種類
5. 付着状態
6. 経時変化
全7回で下記の内容を解説しています。
- 第1回 掃除理論と方程式
- 第2回 汚れの知識
- 第3回 場所・素材の知識
- 第4回 掃除用具の知識
- 第5回 洗剤の知識
- 第6回 作業方法の知識
- 第7回 予防の知識と掃除が楽になる法則