鋳造加工の種類|鋳造加工の基礎知識2

鋳造加工の基礎知識
著者:ものつくり大学 技能工芸学部 製造学科 教授 西 直美

前回は、鋳造(ちゅうぞう)加工の特徴を紹介しました。鋳造加工は、鋳型の材料や加圧方法などの違いによって、さまざまな種類があり、長所・短所も異なります。第2回では、主な鋳造法の特徴を解説します。それぞれの特徴を知った上で、自社の製品に適した鋳造方法を選択しましょう。

第2回「鋳造加工の種類」を解説していきます。

基礎知識DL

1. 鋳造法の種類

主な鋳造方法には、砂型鋳造、Vプロセス鋳造、消失模型鋳造、精密鋳造、重力金型鋳造、低圧鋳造、ダイカスト鋳造などがあります。鋳造法の特徴を表1にまとめました。自社製品に必要な品質・コスト・納期を決めた上で、それぞれの鋳造方法の特徴を踏まえ、適した鋳造法を選択しましょう。

主な鋳造法と特徴
表1:主な鋳造法と特徴

2. 砂型鋳造

砂型鋳造は、砂で作った鋳型(砂型)に溶湯(鋳型に流し込む溶かした金属)を流し込んで鋳物を作る製造法です(図1)。砂型の種類を表2にまとめました。

砂型鋳造法(引用:日本機械学会、機械工学便覧第6版、1997年、β-18)
図1:砂型鋳造法(引用:日本機械学会、機械工学便覧第6版、1997年、β-18)
主な砂型の種類と特徴
表2:主な砂型の種類と特徴

生砂型(生型)は、ケイ砂とベントナイトなどの粘土に水を加えて作った鋳型です。砂(鋳物砂)は、天然の山砂をそのまま使用したり、川砂やコークス粉などを混ぜたりしたものを使用します。最近では、人工ケイ砂に粘土分を混合し、川砂に混練して用いることもあります。

自硬性型は、フラン樹脂と硬化剤を反応させ、常温に放置して硬化させる鋳型です。樹脂には、アルカリフェノール樹脂やウレタン樹脂が用いられることもあります。

ガス硬化型(水ガラス型)は、ケイ砂(石英の砂)に3~4%の水ガラス(ケイ酸ソーダ)を添加して造型し、炭酸ガスCO₂を通過させて硬化させる鋳型です。寸法精度や生産性に優れています。

熱硬化型(シェル型)は、加熱した金型に鋳物砂を振りかけて硬化させる鋳型です。砂型には、レジンサンド(細かいケイ砂に熱硬化性のフェノール樹脂の粉末を約5%混ぜた砂)を使用します。

3. Vプロセス鋳造

4. 消失模型鋳造

5. 精密鋳造

6. 重力金型鋳造

7. 低圧鋳造

8. ダイカスト

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全8回で下記の内容を解説しています。

  • 第1回 鋳造加工の特徴と材料
  • 第2回 鋳造加工の種類
  • 第3回 鉄系鋳造材料の種類
  • 第4回 非鉄系鋳造材料の種類
  • 第5回 砂型鋳造とは?
  • 第6回 金型鋳造とは?
  • 第7回 鋳巣の種類と検査方法
  • 第8回 鋳物の設計

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