前回は、鋳造(ちゅうぞう)加工の特徴を紹介しました。鋳造加工は、鋳型の材料や加圧方法などの違いによって、さまざまな種類があり、長所・短所も異なります。第2回では、主な鋳造法の特徴を解説します。それぞれの特徴を知った上で、自社の製品に適した鋳造方法を選択しましょう。
第2回「鋳造加工の種類」を解説していきます。
1. 鋳造法の種類
主な鋳造方法には、砂型鋳造、Vプロセス鋳造、消失模型鋳造、精密鋳造、重力金型鋳造、低圧鋳造、ダイカスト鋳造などがあります。鋳造法の特徴を表1にまとめました。自社製品に必要な品質・コスト・納期を決めた上で、それぞれの鋳造方法の特徴を踏まえ、適した鋳造法を選択しましょう。
2. 砂型鋳造
砂型鋳造は、砂で作った鋳型(砂型)に溶湯(鋳型に流し込む溶かした金属)を流し込んで鋳物を作る製造法です(図1)。砂型の種類を表2にまとめました。
生砂型(生型)は、ケイ砂とベントナイトなどの粘土に水を加えて作った鋳型です。砂(鋳物砂)は、天然の山砂をそのまま使用したり、川砂やコークス粉などを混ぜたりしたものを使用します。最近では、人工ケイ砂に粘土分を混合し、川砂に混練して用いることもあります。
自硬性型は、フラン樹脂と硬化剤を反応させ、常温に放置して硬化させる鋳型です。樹脂には、アルカリフェノール樹脂やウレタン樹脂が用いられることもあります。
ガス硬化型(水ガラス型)は、ケイ砂(石英の砂)に3~4%の水ガラス(ケイ酸ソーダ)を添加して造型し、炭酸ガスCO₂を通過させて硬化させる鋳型です。寸法精度や生産性に優れています。
熱硬化型(シェル型)は、加熱した金型に鋳物砂を振りかけて硬化させる鋳型です。砂型には、レジンサンド(細かいケイ砂に熱硬化性のフェノール樹脂の粉末を約5%混ぜた砂)を使用します。
3. Vプロセス鋳造
4. 消失模型鋳造
5. 精密鋳造
6. 重力金型鋳造
7. 低圧鋳造
8. ダイカスト
全8回で下記の内容を解説しています。
- 第1回 鋳造加工の特徴と材料
- 第2回 鋳造加工の種類
- 第3回 鉄系鋳造材料の種類
- 第4回 非鉄系鋳造材料の種類
- 第5回 砂型鋳造とは?
- 第6回 金型鋳造とは?
- 第7回 鋳巣の種類と検査方法
- 第8回 鋳物の設計