5S活動の清掃・清潔・しつけとは?|5S活動の基礎知識4

5S活動の基礎知識

著者:株式会社経営改善支援センター 戸敷 進一

5S 活動は単なるスローガンではありません。壁に5S 活動のポスターをペタペタと貼り付けても組織は変わりません。実際に体を動かし、それぞれの要素を理解することが大切です。前回は、5S 活動で行う「整頓」を説明しました。今回は、「整理」「整頓」の次に行う「清掃」「清潔」「しつけ」を解説します。

第4回「5S活動の清掃・清潔・しつけとは?」を解説していきます。

基礎知識DL

1. 組織の性質を知る

この基礎知識が始まってから、活動前後の写真について「どのように取り組んだら、あのように鮮やかな変化ができるのか?」という質問がいくつかありました。活動の前後を見比べると、別の組織のような印象を受けます。それは、活動に入る前に周到な準備をしているからです。

組織には、「2:6:2 の法則」があります。何も意識しない状態の組織は2割の「このままではいけないという危機意識を持ったグループ」と、6割の「強い方へ付くグループ」と、残り2 割の「変化したくないと考えるグループ」に分かれます( 図1)。

2:6:2の法則
図1:2:6:2の法則

危機意識を持った2 割の人たちは、経営陣と同じように危機意識を共有しています。そのため、6 割の人たちが変化すれば組織が変わると考え、朝礼や会議でさまざまな話をします。しかし、6 割の人たちは強い方に付くという性質を持っているので、言葉では変化しません。そこで、活動に入る前に「キックオフ」と呼ばれる全体集会を行い、メンバー紹介や活動の目的をしっかりと伝える必要があります。そして、その場で5S 活動のそれぞれの要素を解説し、他社事例と自分たちの最終目的が「生産性向上」にあることを認識させます。そのときに「清掃」の重要性や「清潔」「しつけ」がどれほど組織にとって重要であるかを教えます。この基礎知識で紹介した組織は、そうした事前準備を充分に行ってから活動に入っています。6 割の人たちの意識が変わって積極的に活動に参加すると、全体の割合は「8:2」になります。その比率に達すると、変化したくないと思っていた2 割の人たちも動き出し、全社一丸の活動になります。

2. 「 清掃」は活動の維持に不可欠なもの

5S 活動の「清掃」は、場所やものをきれいにするという単純なものではありません。図2 のように、整理で不要なものがなくなり、整頓によって使いやすくなり、表示によりものを置く場所が決まります。そうした仕組みが出来上がった後の清掃は「点検・保守」という性質を持ちます。毎日、毎週、毎月、3 カ月おきなどと頻度を決めて清掃を行います。図3 のように、統一したルールと全員参加で清掃を行います。ものの位置が間違っていれば、表示された正しいところに戻します。清掃のたびに機械・器具の点検を行い異常があれば、すぐに保守活動に取り掛かります。工場のメンテナンスの考え方も、この5S活動の清掃に含まれます。

整理、整頓、表示の行き届いた道具の保管場所
図2:整理、整頓、表示の行き届いた道具の保管場所
統一した清掃ルールによる全員参加の清掃風景
図3:統一した清掃ルールによる全員参加の清掃風景

3. 「 清潔」を意識すると活動が停滞しない

4. 「 しつけ」は組織の命

続きは資料をダウンロードしてご覧ください!

全8回で下記の内容を解説しています。

  • 第1回 5S活動に取り組むべき理由
  • 第2回 5S活動の整理とは?
  • 第3回 5S活動の整頓とは?
  • 第4回 5S活動の清掃・清潔・しつけとは?
  • 第5回 5Sルールと組織風土
  • 第6回 現場から利益を生み出す
  • 第7回 5S活動と教育訓練
  • 第8回 5S活動の目的と効果

基礎知識DL

  • 資料ダウンロード

    これさえ読めば簡単に利用できる
    「3分でわかるイプロス無料出展会員」

  • 無料掲載

    イプロスで製品・サービスをPR
    無料掲載のお申し込みはこちらから