前回は、5S 活動で最初に行う「整理」を説明しました。5S 活動の「整理」とは、不要なものを捨て、必要なものだけが残っている状態にすることでした。今回は「整理」の次に行う「整頓」を解説します。
第3回「5S活動の整頓とは?」を解説していきます。
1. 5S 活動の「整頓」とは?
「整頓」とは、作業する人が動きやすく働きやすい環境を整え、ものの位置が分かるように「表示」を行うことです。5S 活動で重要なのは、働きやすい環境を作ることです。
オフィスや工場内で、必要なものがどこにあるのか、どれくらい残っているのか分からない、通路や搬入路が狭くて動きにくいと感じたことはありませんか? 不要なものがあふれている場所では、このような現象が発生しています。組織の生産性やコミュニケーションが大きく阻害され、個人のモチベーションも下がっている可能性があります。
2. 導線を確保するための再配置図
5S 活動の最初の「整理」が終わった段階でオフィスの入り口や工場の中央に立つと、随分とものが減ってスッキリとした印象を受けることでしょう。いかに、無駄なものを置いていたかが分かります。5S 活動に取り組んだ多くの組織で、4 トントラック数台分の不要なものがありました。中には大型ダンプトラック42 台分の不要物を処理した組織もありました。その結果、オフィスや工場内には新たなスペースが発生します。そのスペースを作業空間にするため「再配置図」を作ってみましょう。図1 は、実際のオフィスと倉庫の再配置計画図です。何をどこに置くのかも具体的に書かれています。
再配置図を作る上で大切なのは、動線の確保です。人やものが移動する時に、スムーズに動けるスペースを確保しましょう。昼間人がいない時には動きやすいのに、夕方からは人が増えて通れなくなるような事務所があります。工場内でも通路にものが置かれ、フォークリフトや台車を遠回りして動かす姿をよく見ます。これを解消するために、まず再配置図上で、ものの位置や通路の検討を行います。導線を確保する際には、図2 のように実際に図上に導線を書き込んで確認しましょう。図3 のように床にラインを表示すると、導線が確保された状態を保つことができます。
3. 表示の重要性
4. 表示を行う際の注意点
5. 表示と生産性の関係
全8回で下記の内容を解説しています。
- 第1回 5S活動に取り組むべき理由
- 第2回 5S活動の整理とは?
- 第3回 5S活動の整頓とは?
- 第4回 5S活動の清掃・清潔・しつけとは?
- 第5回 5Sルールと組織風土
- 第6回 現場から利益を生み出す
- 第7回 5S活動と教育訓練
- 第8回 5S活動の目的と効果