成功事例

株式会社南陽

ものづくり 認知度を上げたい 営業リストを獲得したい

想像もしない販路が拓け、一億円を超える商談が成立。イプロス経由の売り上げは1/3を超えています。

「スポット広告」への掲載により、磨いてきた特許技術を異業種が発見。見込み客リストは200社を超え、総売り上げの1/3はイプロス経由となりました。

南陽様は、粉体圧縮成形およびその周辺技術で多数の特許を持つメーカー。サーボモータを用いた手法により、化粧品の充鎮分野では抜きんでた地位を得ています。社長の嵐田様はインターネットを早期から使いこなし、特許情報の収集に役立てておられました。そんな中、検索結果によく表れるイプロスに着目。創業以来、初の広告掲載を試されたところ、「あり得ない」展開に。想像もしない業種や企業から引き合いが殺到し、数十万の掲載料で一億円を超える商談まで成立しています。

異業種、大手企業からの引き合い。あり得ないことが起こった。

もともと当社は広告宣伝など、一切行っていませんでした。イプロスの掲載を思い立ったのは、インターネットの検索で同社をよく見かけたから。私自身、特許情報を集めるためにネットを活用していたんです。試しに「スポット広告」という簡易なスペースに掲載したところ、あり得ない反応が出ました。

まず問い合わせてきた企業が、まったく想定外の業種ばかり。当社は「粉体圧縮成形」の基本特許を持っており、化粧品メーカーがお客様です。当然、その分野の引き合いがあると思っていたら、連絡をいただいたのは食品会社、薬品会社、粉末治金の会社など。こうした異業種へのアプローチは一度も考えたことがありません。企業規模も大きく、著名な上場企業も多数。今までなら私たちがどんなに努力しても、接触すらできなかったと言えます。平成16年4月の初掲載依頼、集まった企業のリストは200社以上にもなりました。技術自体は何十年も前からありましたが、化粧品以外の産業で使えると知ったのは、イプロスに掲載してからです。

一億円を超える商談、有名なカレー製品の商品化に貢献。

大きな商談となったのは、大手食品メーカー様の案件です。カレー粉を粉体のまま圧縮成形できないかと相談を受けました。よく見るチョコレートのようなカレールーは植物油を混ぜてあの形にしています。ただ、それでは異物を混ぜることになり、カロリーやアレルギーの問題と切り離せません。そこで打錠機や油圧プレス機のメーカーなど、あらゆる企業を回って試作したとのことでした。でも、どうしても品質基準に適合しない。期間的に追いつめられていたようで、イプロスを見てすぐ当社を訪問していただきました。そこからの展開は早かったですね。担当の方がビニールに入れて持ってきたカレー粉をその場で圧縮成形。そしてお湯を沸かして溶け具合を見て、もう製品化が見えました。この時は受注金額ペースで1億2、3千万ほど。商品化された後は、新聞や業界紙で頻繁に取り上げられたようです。当社の技術者たちも、かなりの達成感を味わえました。

大学の研究室や、8年も技術を探していた企業。出会いは続く。

変わったところでは、大学の研究室からの依頼がありました。起業に取り組んでいた教授いわく、我々の技術を使えば壁が越えられると。あまりに高度な研究でよく理解できなかったのですが(笑)、とにかく要望されるままに金属の粉体を圧縮成形。それを窯で焼き固め、製品化にこぎつけたそうです。現在、効果が何年も衰えない防腐剤として市販されています。

どんなに製品が優れていても、聞いたことのないメーカーの製品を買うでしょうか。当社の製品も同じです。手の平に乗るポンプを「タイアップページ」に掲載したのも、認知度を上げ、「面白いこと、意外なことをやる会社」だと感じてもらうため。とりあえず声かけてみようか、と連絡が来ることがよくあります。

また特殊な石けんの開発は印象深いですね。石けんにはヤシ油が大量に入っており、赤ちゃんの肌には刺激が強すぎます。油は酸化するので、それも肌にはよくありません。粉体の石けんをそのまま圧縮成形すればいいのですが、それができなかった。開発者は、なんと8年も固める技術を探していたそうです。そんな中、イプロスで当社を発見して訪ねてきたわけです。その人はお酒の席で「やっと見つかった」と涙を流していました。

売り上げの35%がイプロス経由。同業他社も全く及ばない。

数字で表すと、イプロスの効果は一目瞭然です。平成16年度、掲載によって得られた売り上げは、全体の6%を占めました。翌17年度は30・2%、そして18年度には35%にまで増加。数値は川崎市の産業振興財団の会合で公表し、質疑応答でイプロスも紹介しました。その後、何社かが利用していると聞いています。

イプロスは数十万円の掲載料で、2億の効果をもたらす感覚です。以前、業界に詳しい営業マンを雇用したのですが、1年間でネジ1本、販売できませんでした。人件費は1千万以上、イプロスの投資対効果とは比較になりません。同種の他サイトにも掲載していますが、効果はほとんどゼロ。イプロスは素晴らしいと言えますね。

商談の規模に振り回されず、新技術の開発に心を砕く。

いま気をつけているのは、持ち込まれる商談の規模に振り回されないことです。大きなプラントに導入したいなど、売り上げ的には巨額の依頼もあります。でもキャパ以上の仕事を受けてしまうと、製品の質や納期に影響が出かねません。従来のお得意様に迷惑をかけることは絶対に避けなければならず、受注の判断は慎重に行っています。ただ、こうした姿勢はいまの時代では驚かれます。なぜ忙しいのか、受注が先々まで決まっているのかと。私は人のやらないことをやり、運を呼び込むことだと答えています。特許にこだわっているのも、そのためです。今度は新規の技術をもっと開発し、またイプロスでお披露目したいと考えています。

 

(取材内容は2010年11月時点のものです)

 

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